獣害対策

ドローンによる獣害対策の可能性を探る

美杉に限らず，多くの中山間地域では獣害に苦しんでいます。本来共存関係を築くべきですが，昔の関係に戻すには長い時間が必要です。今のところ丈夫なフェンスで囲いを作ることしか防ぐ手段がありませんが，日本中フェンスだらけにするわけにもいきません。技術的・法律的課題はありますが，ドローンには人に代わって追い払いを自動で行える可能性があり，NPO法人コルチカムの里では、少しずつ，その可能性を試していきたいと考えています。

道路脇の土手にいたシカですが，車で近づいても逃げません。

民家近くに現れたサル，ミカンを狙って来たようです。

津市片田にて

ドローンの一種であるマルチロータ型UAV

農地を衛るヤギさんたち，モンキードックならぬモンキーゴート(?)です。被害は特に出ていないとのことで，感謝です。

白山町上ノ村での試み

上のドローンで，20mほど離れて待ち伏せしたシカを追いかけてみました。下の動画は，そのときの様子をとらえた映像です。暗かったので画質はあまりよくありませんが，驚いて逃げ出す様子はうかがえます。

慣れについては未知ですが，ドローンを対象の動作に応じて自動的に動かすことにより，威嚇の効果を継続させられるのではと考えています。ちなみに背景の画像はこれら動画を撮影した美杉地区の空撮画像で，日没後柿の木付近によく現れます。ビデオの最後で撮影者の技量不足により画像が乱れますが，ご容赦を。

外部ビデオカメラ

ドローン搭載ビデオカメラ

動くものの効果は大きいと思います。特に空間を自由に移動できるドローンにこの代わりをさせたいと考えています。